「一緒にいたいのは、ダメなこと?」障害のあるお子さんと暮らす親御さんへ

障がいの

「先生、うちの子、もう30歳なんですけど…まだ一緒に暮らしてるんです」

相談を受けるとき、こんなふうに話し始める親御さんがいらっしゃいます。

その声には、どこか申し訳なさそうな響きがあります。

まるで、何か悪いことをしているかのように。

でも、私はいつも思うんです。

それって、本当に悪いことなんでしょうか?

「30歳で自立」という呪縛

障害のあるお子さんを持つ親御さんなら、一度は聞いたことがあるかもしれません。

「30歳になったら、親元から離すべきです」

「親が亡くなってから環境を変えると、本人が混乱します」

「早く自立させないと、あとで困りますよ」

専門家の講演会で、こんな話を聞いて、

「そうだよね、早くしなきゃ…」

そう思った方も多いんじゃないでしょうか。

会場を見渡すと、みんなうなずいている。

「やっぱり、そうなんだ」

そう感じて、帰り道、少し心が重くなる。

そんな経験、ありませんか?

心の中にある、もう一つの声

でも、家に帰って、お子さんの顔を見たとき。

一緒にご飯を食べているとき。

ふと、こんなことを思いませんか?

「本当は、ずっと一緒にいたいのに…」

その気持ち、間違っていないと思います。

むしろ、それが本音ですよね😊

「でも、それって甘えなのかな」

「過保護って思われるかな」

「子どものためには、良くないのかな」

そんなふうに、自分の気持ちに蓋をしていませんか?

「ダブルパンチ」の恐怖

専門家の方が「30歳で自立」を勧める理由は、分かります。

それは、「ダブルパンチ」を避けるためですよね。

親が亡くなったとき、

1つ目のパンチ:大切な親を失う

2つ目のパンチ:住み慣れた家も失う

この二つが同時に来たら、お子さんは本当に辛い。

だから、せめて「家」だけでも先に変えておこう。

そういう考え方。

理屈では、分かるんです。

でも…💦

私が感じる違和感

ここで、少し立ち止まって考えてみたいんです。

「将来のダブルパンチ」を避けるために、「今の幸せ」を手放さなければならないんでしょうか?

朝、一緒に「おはよう」と言う時間。

夜、一緒にテレビを見る時間。

お子さんの好きな料理を作って、「おいしい」と言ってもらえる時間。

それって、お金では買えない、かけがえのないものですよね。

「将来のため」という言葉は正しいかもしれない。

でも、「今」を我慢しなければならないのか。

私は、そこに疑問を感じるんです。

衝撃を受けた、ある家族の話

少し前、仕事である家庭を訪問したときのことです。

そこで、私は驚くような話を聞きました。

その親御さんは、家を建てるときに、こんな工夫をされたそうなんです。

「グループホームとして使える家」を、最初から建てた

どういうことか?

家族みんなで一緒に暮らす。

普通の家として、暮らす。

でも、設計の段階で、将来グループホームとして使えるように作っておく。

そして、親が亡くなった後は、そのままグループホームとして登録する。

お子さんは、その家に住み続ける。

つまり、環境が一切変わらないんです✨

これなら、ダブルパンチじゃなくて「シングルパンチ」で済みますよね。

親を失う悲しみはある。

でも、せめて家は変わらない。

「こんな方法があったのか…!」

私は、本当に感動しました🌸

どうやったら、そんな家が作れるの?

もちろん、普通の家をそのままグループホームにできるわけではありません。

こんな条件が必要になります。

✓ 一人ひとりの個室が4.5畳以上

✓ 段差のないバリアフリー設計

✓ 火災報知器などの消防設備

✓ みんなで使えるリビングや食堂

✓ 手すりのついた安全なトイレ・お風呂

✓ 緊急時の避難経路

簡単じゃないですよね。

お金も、計画も、必要です。

でも、それを実現された親御さんがいる。

「わが子のために」という想いが、形になっている。

そのことに、私は深く心を打たれました💭

「グループホーム」だけじゃない

「障害のある人の住まい」と聞くと、多くの方が「グループホーム」を思い浮かべますよね。

私も、そうでした。

でも、実はもっといろんな形があることを知ったんです。

  • 日中もサポートしてくれるグループホーム
  • 一人暮らしに近い形のグループホーム
  • お年寄りと一緒に暮らす共生型の住まい
  • サポートがついたシェアハウス
  • 訪問介護を使った一人暮らし
  • 親子で一緒に入れる施設

こんなにたくさんの選択肢があるんです📊

「グループホーム一択」じゃないんですよね。

実は、住まいは「増えている」

もう一つ、ぜひ知ってほしいことがあります。

障害のある人の住まいは、今「増えている」んです。

少子化で空き家が増えていますよね。

その空き家を活用して、住宅メーカーがグループホームを建てる動きが広がっているそうです。

建物を建てて、運営法人とつないで、住まいとして提供する。

そんな仕組みが、地域の中に広がっている。

「住まいが足りない」

そう思っている方も多いかもしれません。

でも、実際には「形を変えながら、着実に増えている」んです✨

それを知ったとき、私はこう思いました。

「30歳で出さなきゃ」って、そんなに急がなくてもいいのかもしれない

誰かの正解が、あなたの正解とは限らない

ここまで、住まいの話をしてきました。

でも、本当に大切なのは、制度や建物のことじゃないと思うんです。

あなたとお子さんにとって、何が一番幸せか

それだけですよね。

「30歳で自立」が合っている家族もあるでしょう。

「50歳まで一緒」が合っている家族もあるでしょう。

「ずっと一緒」を選ぶ家族だって、あっていい。

正解は、一つじゃないんです😊

高齢出産だった私だからこそ

少し、個人的な話をさせてください。

私自身、高齢で親になりました。

だから、子どもと一緒にいられる時間が、限られていることを、痛いほど感じています。

「あと何年、一緒にいられるだろう」

そう思うと、今ある時間が、とても大切に思えるんです⏰

だからこそ、私は健康に気をつけています。

少しでも長く、子どものそばにいられるように。

それが、私にできることだから。

「早く自立させなきゃ」じゃなくて、

「少しでも長く、一緒にいよう」

そう考えることも、一つの選択だと思うんです🌱

「一緒にいたい」は、愛情です

「ずっと一緒にいたい」

その気持ちを、どうか隠さないでください。

それは、甘えでも、過保護でもありません。

それは、愛情です💕

もちろん、将来に備えることは大切です。

情報を集めること。

選択肢を知っておくこと。

相談できる人を見つけておくこと。

それは、必要なことです。

でも、それは「今すぐ離れなさい」という意味じゃない。

一緒にいながら、準備する。

そんな道だって、あるんです。

誰にも遠慮しないで

世間の目が気になる。

「まだ一緒に暮らしてるの?」と思われてないか。

「甘やかしてる」と言われてないか。

そんなことを気にして、本当の気持ちを押し殺していませんか?

でも、考えてみてください。

あなたとお子さんの人生は、誰のものでもない。あなたたちのものです

他人の「べき論」に合わせる必要は、ないんです。

あなたの選択に、遠慮はいりません🌸

一人で抱え込まないで

「親なきあと」のことを考えると、不安になりますよね。

夜、眠れなくなることもあるかもしれません。

その気持ち、本当によく分かります💭

でも、一人で抱え込まないでください。

話してみませんか?

「うちの場合、どうしたらいいんだろう」

「一緒に暮らしながらでも、準備できることはあるのかな」

「この気持ち、誰かに聞いてほしい」

そんなことを、誰かに話してみてください。

専門家でも、友人でも、家族でも。

そして、もしよかったら、私にも話してください。

一緒に考えましょう😊

最後に

「30歳で自立させなきゃ」

そんな「べき論」は、いったん横に置きましょう。

大切なのは、

あなたが、どうしたいか

お子さんにとって、何が一番いいか

その答えは、あなたの心の中にあります。

他の誰かが決めることじゃない。

あなたが決めていいんです。

「ずっと一緒にいたい」

その気持ちは、間違っていません。

どんな選択をしても、大丈夫。

あなたは、ちゃんとお子さんのことを考えている。

それだけで、十分です✨

不安なときは、いつでも声をかけてください。

あなたは、一人じゃないですから🌸


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